自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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ニュースレター3号 より 2005.05.27

5月27日第1回口頭弁論開かれる!

2005.05.27裁判前集会5月27日午後、熊本地裁で、第1回口頭弁論が開催されました。当日は原告・支援者約70名が結集し、12時45分から開かれた地裁前の集会では、弁護団長の加藤修弁護士と、原告団長の藤岡崇信さんから力強い決意表明が行われました。その後全員で地裁1階の大法廷に入廷して開廷を待ちました。

開廷され、原告の意見陳述が許可されました。藤岡さんは僧侶の服装で陳述台にたち、ご自身の宗教者としてのこれまでの戦争に対する関わりの反省から、門徒の方々との対話、ご自身の葛藤などを経て、福岡靖国訴訟への参加から今回この訴訟へ立ち上がったことなどをわかりやすく語られ、最後に福岡靖国訴訟判決での裁判長の言葉を引用して、裁判官へ訴えられました。

続いて、加藤弁護団長の陳述に移り、国際的、国内的な事件の流れ時代状況から、今日本が進もうとしている危険な動きを描き出されました。そして、この裁判が持つ意義を法律家の観点からきちんと述べられ、裁判の大きな流れを示されました。お二人の陳述はとてもわかりやすく、傍聴者からもため息が漏れました。

被告国側は、すでに提出してある「答弁書」について、特に意見は述べませんでしたが、その内容は(1)イラク特措法は原告らに向けられたものではなく法律上の争訟性を欠く(2)平和的生存権は具体的権利ではない(3)イラク派遣は内閣が行った行政的意志決定であり、原告に法律的に影響を及ぼすことはなく違憲確認は無効であるという、全国の訴訟で行われている答弁と同一の内容でした。次回弁論は8月1日午前11時からと決まりました。

裁判後集会裁判終了後、京町会館で集会が開かれ、弁護団と原告・支援者が30名くらい参加して、意見交換を行いました。裁判の展望、今後の方針などをめぐって、双方から活発な意見が出され、有意義な集会となりました。



資料
藤岡崇信 意見陳述 
加藤修弁護士 意見陳述


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