自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
ホームあゆみ会員募集リンク問い合わせ

あゆみ一覧へ


ニュースレター1号 より 2005.02.27

2月27日第1回総会を開催!

2月27日熊本県教育会館で、「違憲訴訟の会・熊本」の第1回総会が開催されました。40名以上の方が参加され、提訴へ向けた具体的な準備が整いました。

総会は、まず最初に共同代表の中松健児熊本市議の挨拶から始まりました。中松さんは「憲法違反のイラク派兵を許し続ければ、日本の将来は危い。今こそ、憲法九条を守る運動が必要」と述べられました。

続いて議事に移り、事務局の田中さんから、活動経過報告と熊本訴訟の意義について提案がありました。熊本訴訟の意義は、[1]平和的生存権を裁判所に具体的な権利として認知させる[2]裁判所に違憲審査権を発揮させ、国の暴走に歯止めをかけさせる[3]熊本からの自衛隊派兵を止めるという3点が提起されました。 

訴状の骨子を提案

その後、板井俊介弁護士から訴状の骨子についての説明が行われ「請求の趣旨」として[1]イラク派兵が憲法に違反している事の確認[2]陸自第8師団(熊本市)の派兵差し止め[3]慰謝料として原告一人1万円の請求の3点を提起され、今後自衛隊員にサマワで不測の事態が出る事も予想される中で、本当に不安を感じて、この訴訟に望みをつないでおられる自衛隊関係者とつながれるような裁判を展開したいと訴えられました。

さらに事務局の石田さんから運営委員の選出や事務局体制について提案がありました。総会の最後は共同代表の牟田善雄さんが挨拶され、医師としての立場から、被爆者の検診や、イラクでの劣化ウラン弾被害についても研究しており、訴訟に全力で取り組んでいく事が話されました。


池住さんの話で勇気がわいた!

池住義憲さん

総会の後半は自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会(名古屋)代表の池住義憲さんの講演が行われました。池住さんは憲法9条が「不戦・非戦の約束証文」として世界中から、特に戦争の被害を被ったアジア諸国から受け止められている事を紹介して、これを破る事がどれほど大変な意味を持つのかと問いかけられました。さらに自民党から民主党、財界の憲法改悪に向けた動きを紹介され、特に財界がなぜ改憲に向かうのかという事で、アメリカが進めるミサイル防衛(MD)が軍需産業へ多額の防衛予算導入の呼び水となる事などを紹介され、憲法改悪への国民投票法の改憲派に都合の良い作成が進められている事などが話されました。

自衛隊イラク派兵差し止め訴訟に勝利するポイントとして、[1]裁判所へ圧力をかけ続けるためにも、第1次提訴第2次提訴と続け、原告の拡大に取り組む事[2]訴状の内容やイラク情勢について、国内の改憲の動きなどについての学習を深める事[3]裁判を改憲阻止に向けた運動として位置づけ、抗義、要請、請願などありとあらゆる運動に結びつける事。憲法は主権者が国や行政に出す命令書だという事を原点に据える事が大切だと訴えられました。池住さんの講演は熊本の関係者にすばらしい勇気と展望を与えてくれました。池住さん本当にありがとうございました。


このページの上に戻る