2007.01.28

大矢野原日米合同演習に反対する１・２８現地集会
　　　　　　　　　

上益城郡山都町にある陸自大矢野原演習場で１月２９日から２月１０日まで実施される日米共同演習に反対する実行委に当会も加わり、１月２８日山都町で開かれた現地集会に参加しました。


●海外での共同軍事行動が目的！
今度で３回目となる大矢野原演習場での日米共同演習には陸自側は西部方面隊所属の第１混成団（那覇市）約２７０人、米軍側は第３海兵師団（沖縄県）約１００人が参加。日米の連携強化を目的に、小火器の実弾射撃を含め双方の攻撃態勢を確認する機能別訓練や、戦闘を想定し対戦車用誘導弾などを使う総合訓練を予定しているとされますが、実際は中東など海外での共同軍事行動をいかに円滑に進めるかが目的だと言われています。

●黙っていたらどんどん拡大する
熊本市を午前中にバスで出発し昼前には会場である畜協広場に到着しました。九州各地から参加者が結集し、午後１時から集会が開催されました。熊本の平和委員会の坂本さんが資料を使って今回の演習の目的や米軍再編の現状などを説明されました。その後福岡、長崎、鹿児島など九州各県の参加者から発言が続き、九州各地で自衛隊と米軍による共同訓練が米軍再編の一環として繰り返されており、地元が反対の声を上げなければどんどん拡大され、住民の生活が脅かされていく現状が報告されました。

集会の後矢部町内を１周するデモ行進に移り、最後は通潤橋の駐車場で解散となりました。ちょうどその時地元の計らいで通潤橋の放水が開始され、参加者は美しい放物線状に噴き出す水飛沫に歓声を上げました。熊本の部隊はその後演習場のゲート前にバスで移動し、地元の松本さんから地域住民の安全が脅かされる問題やこれまでの闘いの経過などの説明を受けました。


●憲法違反の共同演習
沖縄のメディアも数社取材に訪れており、沖縄の日米両部隊の初めての共同演習に高い関心を示していました。そのうち琉球新報は「那覇の陸上自衛隊第一混成団と在沖米海兵隊との初めての共同実動訓練が２９日から、熊本県山都町の陸自大矢野原演習場で始まった。３０日に８１ミリ迫撃砲などの実弾射撃を行うほか、２月１０日までの期間中は市街地訓練や夜間訓練、化学兵器攻撃への対処訓練を日米で交互に実施した後、日米共同で占領拠点の奪還作戦も訓練する。陸自と米軍との共同実動訓練は１９８１年から実施しているが、第１混成団としては初めて。両者の指揮系統は独立したまま、共同で作戦を実施する際の連携を実際の現場で訓練し、相互運用性の向上を図るのが目的。占領拠点奪還作戦について、第１混成団は、想定が国内か国外かについても明らかにできないとしている。」と自衛隊が憲法で禁じられている海外での共同作戦に向けて訓練していることを暴露しています。憲法違反の共同演習を今後繰り返させないような地元の闘いが求められています。

山都町に結集した九州の仲間たち
　

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在日米軍再編・日米軍事一体化反対、 憲法９条を守れ！ 大矢野原日米合同演習に反対する １・２８現地集会

１月29日より熊本県山都町（旧矢部町）大矢野原演習場にて、３度目の日米合同演習が計画されています。去年の滋賀県や岡山県での日米合同演習に見られるように（演習での仮想敵はターバン姿）今の日米合同演習は日本防衛などではなく、イラクの戦場などを想定した即応型訓練です。外国（イスラム）の戦闘地域で米軍と一緒に戦うことを想定した、まさに９条改憲の先取りで憲法違反の訓練です。 米兵犯罪の犠牲者、��須賀で去年１月に奥さんを米兵に殺された山�ｱさんは「遺体を見せられた時、あまりのひどさに息が止まった。顔がまるでハンバーグのよう、殺す訓練をした兵隊の仕業です」と証言します。過去２回の演習で事件がなかったから今回もないとは言えません。泥沼化する戦争、増える米兵死者という状況のもとで来る在沖縄米海兵隊です。事件が起こってからでは遅いのです。 岩国で、神奈川で、沖縄で、住民と自治体が一体となって、日本を戦争に導く在日米軍再編に反対し、その動きを食い止めています。また、大矢野原と同日開始と発表された大分日出生台の米軍実弾射撃演習は中止されました。前回の演習では米軍からの「機関銃実弾射撃訓練」の要求を地元一般住民が立ち上がり阻止した所です。ラムズフェルドが「歓迎されないところに基地は置かない」と言うように、住民の反対の意思表示は効果ありです。逆に、２年連続熊本県内で日米合同演習という全国でもまれな事態に声をあげなければ「好意的」と、今後もどんどん熊本が狙われるでしょう。 改憲派はこの「演習」の「実践化＝戦争」めざし憲法９条改悪を狙っているのです。九州全県へも結集依頼発信。憲法９条を守りぬくためにもぜひ集会にご結集ください。

貸切バス利用要綱　 　　　　　　　　　　◎集合時間:１０時（出発１０時３０分） 　　　　　　　　　　◎集合場所:神水児童公園（コモン神水前） 　　　　　　　　　　◎参加費:2,000円（昼食弁当付）

主催: 山都町地元住民の会／平和憲法を活かす県民の会 ／自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本 ／憲法連（憲法を守り、戦争を許さない！熊本県民連絡会） ●連絡先:憲法連事務局（熊医労　荒木）０９６−３８７−１７０９