自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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 2005.11.05

第8師団からのイラク派兵中止を求める申し入れ書

(家族の想い)
自衛官の『志』が失望に変わりませんように。
『使命感』を国家が『悪用』しませんように
有事法制反対 ピースアクション


当日のようすは、第8師団からの第2陣、第3陣派兵反対に立ち上がる!のページでご覧下さい。


泉 一成陸上自衛隊第8師団長様
自衛隊員の皆様 

2005年11月5日

要 請 書

イラクからの即時撤兵を意見具申してください

10月22日、私たちの会の代表がこの第8師団の門前に立ち、「イラク派兵中止」の申入れ書を渡しました。残念ながら、第1陣・第2陣がすでに出発し、第3陣が出発しようとしています。私たちは、再度「自衛隊はイラクへ行くべきではない」という切実な想いを、熊本で活動する仲間に託し、師団長はじめ隊員の皆様に訴えます。

暴力と破壊・殺戮が続く中で、イラクの新憲法案はかろうじて承認されました。アメリカ兵の死者がイラク開戦から2000人を超えたと報道されますが、その何十倍何百倍のイラクの民衆が殺され、傷つけられ、生活を破壊されたかの正確な報道はまったくありません。英国防省が行った世論調査によると、イラク国民の80%以上が多国籍軍の駐留を否定し、45%が駐留米英軍への攻撃を正当なものだとしているという報道があります。国際法も、国連も無視して行われた米英軍による明らかな侵略行為に対し、イラクの人々ははっきりとNOを言っています。それを支持し、多国籍軍の下で重武装をした自衛隊を派兵している日本の自衛隊もまたイラクではまったく歓迎されていません。クウェートに派兵され、米軍の物資や武装米兵を運んでいる航空自衛隊の活動をイラクの人たちは知っているはずです。

小泉首相は口先では「人道復興支援」を言いますが、派兵の目的は「日米同盟」と「国益」の優先です。

折しも、米軍再編の中間報告と自民党の新憲法草案が同時期に出ました。沖縄の負担軽減どころか、沖縄の民意をまったく無視した県内移設、座間・横須賀・横田・岩国をはじめ全国の米軍基地をまさに「本土の沖縄化」にするような再編強化案です。加えて、自衛隊が米軍と一体となって、アメリカの起こす戦争を進める内容になっています。自民党の新憲法草案は、アメリカと共に戦争ができる国へと「国柄」を変える内容です。かけがいのない個人の人権の保障・尊重ではなく「国益」「公益」、つまり「国家のため」が前面に出ています。そのような社会がいかに危険なものであるかは、過去の歴史が証明をしています。

私たちは、名古屋を中心に様々な活動を行っています。一昨年の1月、航空自衛隊小牧基地で1,400人の人間の鎖行動を行い、派兵反対を訴えました。以下は、そこに参加した自衛官家族の想いです。一向に治安が回復されないイラクに向けて派兵される家族の想いは、おそらく同じ想いと推察します。

「・・・なぜ、テロの続く『今』でなければいけないのか。なぜ、復興人道支援に『装甲車』や『武器』をもたなければいけないのか。テレビに登場する立派な先生方のおっしゃる『国益』を、どれだけかみ砕いても、のどを通りません。

17日、夫に申し訳なく思いながら、小牧基地での(反対運動の)『人間の鎖』に参加しました。(中略)駅への帰り道、たくさんの人にあいました。体の不自由な人が何人かに支えられながら歩いていました。たった一人で遠くから来ていた老人も。皆それぞれに『思い』を抱えて雪の中をやってきたのだと思いました。それでもやはり、政府は『自衛隊派遣』の方針を変えることはないでしょう。(中略)自衛官の『志』が失望に変わりませんように。『使命感』を国家が『悪用』しませんように。」

泉師団長は、自衛隊の即時撤退を意見具申してください。

有事法制反対 ピースアクション
名古屋市昭和区白金1−13−10
共同代表:水田 洋  寺尾 光身
052−881−3573


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