自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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ニュースレター9号 より 2006.07.10

7月10日第6回口頭弁論の報告!

■意見陳述中止に驚く!?

牟田先生

当日意見陳述の予定だった牟田先生の挨拶を受ける

全国の厳しい現状が熊本でも起こるのではないかと疑心暗鬼に駆られながら7月10日の裁判を迎えました。裁判所前での前段集会で、弁護団長の加藤弁護士から本日予定していた共同代表の牟田喜雄医師の意見陳述が中止になったとの報告に、みんな驚きました。なぜ中止されたか法廷で是非裁判長に聞いて欲しいという原告からの要望が出されました。

ひょっとして、次回で結審などということになるのではないかと弁護団、原告、支援者みんなが不安な気持ちのまま開廷となりました。裁判長は原告から提出された書証、補助参加原告の取り扱いについて原告の提出した内容に対する被告国側の反論の指示などを行ったあと、加藤弁護団長の陳述を認めました。

加藤弁護士は陸上自衛隊が撤退すると決まった今日、訴因の変更も含めてイラク派兵の違憲性を追求していくという内容の陳述をされました。


■裁判所の見解示される!

陳述の最後に、原告からなぜ本日の牟田先生の意見陳述が中止になったのかその理由を聞きたいという要望が出されているので、是非聞かせて欲しいと加藤弁護士が裁判長に訴えました。

この質問に対して亀川裁判長は、「前回の弁論で二次参加原告代表の意見も聞いた。これからはより具体的な証拠の提出など弁護側の立証の方向を具体化すべきである。原告からの意見はその過程で本人尋問など証人として陳述してもらうから、毎回の意見陳述はもう必要ないと判断した。」「弁護団には立証の方向性を次回までに示し、それに基づいた証拠や証人の申請を行ってもらいたい。それに基づいて裁判を進めたい」だいたい以上のような発言がありました。裁判長のこの言葉を聞いて、一同ほっと胸をなで下ろしました。

■立証に向けてがんばろう!

次回弁論は10月13日と決まりました。証拠・証人の採用を裁判所から具体的に持ち出されたことで、少し明るい希望も見えてきましたが、他の裁判所の例もあり、この言葉にだまされるわけには行きませんが、とにかく裁判は10月以降も続くこととなりました。これから先、原告の陳述書の作成、証拠としての提出が重要性を持ちます。原告の皆さんは、次回弁論までのできるだけたくさんの陳述書を裁判所へ提出しましょう!次回弁論には今回を上回る傍聴参加を是非お願いします。




資料

加藤弁護団長の意見陳述

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