自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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ニュースレター10号 より 2006.10.13

10月13日第7回口頭弁論ひらかれる!

自衛隊イラク派兵違憲訴訟の第7回口頭弁論が10月13日午前11時から熊本地裁で開かれました。今回は裁判所から立証計画の提出を求められ、原告側から陳述書や準備書面、証人喚問の要請などが提出されました。なぜ自分が訴訟を起こしたのか裁判所に訴える原告の陳述書は今回12通が提出されました。この日の法廷には約40名の原告や会員の皆さんが参加されました。

加藤弁護士
10.13口頭弁論前段集会でマイクを握る加藤弁護士


●原告の陳述書を提出

裁判に先立ち地裁前で前段集会が開かれました。東京地裁で本人訴訟を起こして闘う友田良子さんから9月25日に門前払いの判決が出されたが、控訴して闘うという報告がありました。加藤弁護士から本日の口頭弁論でどのようなやりとりが行われるのかについて説明を受け、法廷へ向かいました。

法廷ではまず裁判長から訴えの訴因変更についての質門があり、自衛隊の派遣差し止めから、航空自衛隊の派遣差し止めに訴因を変更(一部減縮という)したことの確認がなされ、被告側も同意しました。今回証人喚問については明治大学の山田朗先生(軍事問題)と名古屋大の小林武史先生(憲法論)の2名を要請しています。またイラク現地に出張しての現場検証もあわせて要求しました。

この2つの案件については裁判所で検討して、次回に裁判所の判断を示すこととなりました。また補助参加の扱いについても被告の意見を聞いて次回までに裁判所が判断を示す予定です。


●法律家の責務にかけて

続いて加藤弁護団長の意見陳述が行われました。加藤弁護士はゆっくりとわかりやすい口調で「憲法は無視され続けてきている。軍事の優先が人権の侵害をひきおこしているのである。このような事態について,『法の支配』を求める私たち法曹は何をなすべきか」と問いかけ、「イラクへの自衛隊派兵が憲法違反であることを明らかにすることこそ我々法律家の責務ではないのか。」と述べました。更に、「首相をはじめ,行政等も,裁判官も,憲法を尊重し擁護する義務を担っている(憲法99条)」「この政府の行為を,『間違っている』と糺す声が必要なのである。」と原告たちが主張したいことを簡潔に集約して述べられました。

次回口頭弁論は来年の1月26日と決まりました。




資料
 第7準備書面
加藤弁護団長の意見陳述「法律家は何をすべきか」

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