自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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 2006.1.7

日米合同指揮所演習の中止を求める申し入れ書
戦争を許さない!熊本県民連絡会

他2団体が要請文を提出しました。
西部方面隊と北熊本駐屯地の2箇所に同文の内容で申し入れましたので実際の宛名はそれぞれ別になっています。
当日のようすは、日米合同指揮所演習の中止を求める申し入れのページでご覧下さい。



 2006年1月7日

西部方面総監    林  直人 殿
北熊本駐屯地司令 上村  邁 殿


戦争を許さない!熊本県民連絡会
代  表  荒木 正信 


日米合同指揮所演習の中止を求めます。

第二次世界大戦から半世紀以上が経過しました。あの世界大戦の悲痛な経験のもとで、私たちの国に平和憲法といわれる現憲法が生まれました。「二度と戦争はしない」と誓った憲法を、戦争によって身内を失った国民、家を焼かれた国民、原爆で地獄をみた国民は喜びをもって迎え入れました。

第二次世界大戦から半世紀以上が経過する中、この地球上に戦火は絶えないという現実のもとにあっても私たちの国は、現憲法によって、世界の中で数少ない「戦争のない国」であり続けることが出来ました。

紛争を武力に頼らないで解決すべきです。なによりも紛争にならないようにすべきです。「紛争を解決する手段として、武力行使をしない」という国に、どこの国が武力をもって日本を攻めてくるというのでしょうか。いたずらに仮想敵国をつくって危機感をあおってはいけません。「武力行使をしない」と言いながら、武力行使の訓練をすることこそ近隣諸国を刺激するものです。

第二次世界大戦から半世紀以上が経過する中、平和憲法のとりわけ第9条が変えられようとしています。自民党案では9条の2項を変えて、自衛隊を自衛軍として明記するとしています。「自衛隊は軍隊ではない」と言ってきた自民党が、ここに来て「自衛隊は軍隊だ」と言い、現実と憲法の乖離などと言って憲法を変えようとしています。まさに今回の日米合同指揮所演習(ヤマサクラ)は憲法改悪の先取りであり、少なくとも現憲法の下では違法・違憲の演習にほかなりません。あらためて中止を求めます。

いま、米軍の再編成・強化の計画のもとで、駐留米軍と在日米軍基地の強化が押しつけられようとしています。米軍基地を抱えるすべての自治体で、自治体をあげての基地強化反対、縮小・撤去のたたかいが広がっています。軍備強化は結局、国民の生活環境や国民経済などとの矛盾を深めていることの現れです。

今回の日米指揮所演習(ヤマサクラ)は、「国民保護法」にもとづく、国民の有事における協力体制づくりなども視野に、自治体の関係部署からの参加も予定されていると聞きます。私たちは、戦争につながるいっさいの動きに反対です。国家に対して国民からの命令書である憲法に違反するからというだけでなく、「二度と戦争はイヤだ!」という思いからです。戦争の訓練―日米指揮所演習(ヤマサクラ)の中止を強く申し入れます。

以上



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