自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本
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ニュースレター15号 より 2007.11.30


11.30熊本訴訟ついに結審を迎える!

開廷前集会1 開廷前集会2 
開廷前の集会


11月30日熊本訴訟は結審しました。この日は最後の弁論ということで、様々なところに傍聴参加を要請したところ、原告含めて100名以上の参加がありました。28日の参議院本会議でイラク特措法廃止法案が可決されるという記念すべき時期です。

前段集会では加藤弁護団長の挨拶に続き、各政党代表が共産、社民、新社会から発言されました。

開廷前集会3 開廷前集会4
加藤弁護団長 
塩田弁護士・牟田喜雄原告共同代表(右)

開廷前集会5 開廷前集会6 開廷前集会7
─────────各政党の皆さま─────────

その後入廷。原告は法廷内にぎゅうぎゅう詰めに押し込み、傍聴席は報道席の一部まで詰めてもらいましたが、それでも入りきれず、事務局メンバーなど6,7名が廊下待機となりました。


●軍事という妖怪が日本を覆っている!


最初の陳述者は共同代表の牟田喜雄さんです。これまで医者として被爆者の診療に携わってきた経験からイラク戦争で使用された劣化ウラン弾の被害について映画『リトルバード』を例に挙げながら被害の深刻さと、これを使用した米英軍とそれを支援する自衛隊の犯罪性について批判し「裁判所が果たすべき役割は、純粋に憲法の観点から、自衛隊のイラク派兵が正しいものなのかどうかを判断することです。それが、国民の司法に対する信頼を維持する唯一の方法だ」と締めくくりました。


続いて河口大輔弁護士が政府の言う「非戦闘地域」のまやかし、イラク特措法違反について述べました。

板井俊介弁護士はイラク派兵は「武力の行使」に当たり、違憲であると述べ、裁判所に憲法判断に踏み込むことを求めました。


塩田直司弁護士は原告が被った被侵害利益に触れて、原告の主観的利益の侵害行為の存在を受け止めて損害賠償、違法差し止めの要件を慎重に検証することを求めました。

最後は加藤修弁護団長が『共産党宣言』の冒頭の1節を引用して「一つの妖怪が日本の国を覆っている。−軍事の妖怪が」と格調高く総論を展開しました。

最後にこれまで裁判所が原告の訴えに真摯に向き合ってきたことに謝意を伝え「私たちの希望は,イラクからの帰還兵が「あこがれ」と呼ぶ日本国憲法第9条に日本の現実をあてはめていただきたい。この当たり前の作業によって法の持つ輝きを取り戻してもらいたい」とまとめました。これにより一切の弁論が終結しました。



●判決は来年2月29日です!

亀川裁判長は判決期日を来年2月29日午後1時10分と指定して閉廷となりました。終了後再び門前で報告集会を開き、水俣病訴訟原告、ハンセン病訴訟元原告、被団協、川辺川ダム、塵肺訴訟、クレ・サラ訴訟、9条の会などの関係者から挨拶を受けて、2月29日の結審はこれを上回る人々の参加で勝利することを誓い合いました。

熊本訴訟は結審しました。判決がどうなるか解りませんが、原告としては最大限主張することは展開できましたので、あとはこれを裁判所がどう判断するかです。裁判所が憲法判断に踏み込むことを求めます。



閉廷後の集会(各団体の皆さま)
閉廷後集会1 閉廷後集会2 閉廷後集会3 閉廷後集会4 閉廷後集会5
閉廷後集会6 閉廷後集会7 カエデ  閉廷後集会8 

資料

最終準備書面(2007年11月26日提出)
意見陳述書又は本人調書

        1.牟田喜雄:原告             
        2.河口大輔:弁護士
        3.板井俊介:弁護士
        4.塩田直司:弁護士
        5.加藤修:弁護士
    

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